高級レストランで楽しみたいイタリアンの本格フルコース

フレンチより実は伝統があるイタリアンのフルコース

フルコースというとフレンチが有名で、イタリアンというとパスタやピザなど気軽に食べられる料理やお店をイメージされる方も多いことでしょう。
ですが、実はイタリアンはフレンチの原型とも言われ、その歴史は紀元前ローマ帝国の時代まで遡る長い歴史と伝統を持ちます。
地中海エリアの温暖な気候を生かした特産品であるオリーブオイルや、チーズなどの乳製品を使った料理が多い一方で、素材を生かした調理法に特徴を持ちます。
イタリアンのコースの基本は前菜に始まってパスタやリゾットが登場し、肉と魚のメインディッシュ、ドルチェと呼ばれるフレンチでいうところのデザートで構成されています。
正式なフルコースを提供しているイタリアンの高級レストランのことをリストランテと呼んでおり、最近では日本でも「リストランテ」の名称を掲げた高級イタリアンレストランも増えています。
ドレスコードがあったり、マナーが重視される高級店で、カジュアルなイタリアンレストランとは異なり、料理をシェアしたり、パスタのみといった食べ方は基本的にNGです。

前菜に続いて主食が

イタリアンのフルコースはおよそ2時間かけて頂く内容となっていますが、最初に出てくるのがアンティパストと呼ばれる前菜です。
生ハムやチーズ、燻製をはじめ、日本でも人気が高いカルパッチョやブルスケッタなどが供されます。
続いて第一皿を意味するプリモ・ピアットが登場します。
フレンチではスープに続いて、メインとライス又はパンといった形になりますが、イタリアンのフルコースでは前菜に続いてパスタやリゾット、トウモロコシの粉で作ったポレンタ、ペンネやマカロニなどが入ったスープなどが炭水化物系の料理が提供されます。

たっぷりのメインに甘いドルチェ

続いて登場する第二皿を意味するセコンド・ピアットは2番目のメインディッシュという意味合いになりますが、肉料理または魚料理から選べたり、両方が出てきたりとレストランやコースの品数によって違ってきます。
メインといえばお肉というイメージがありますが、イタリアでは魚料理のほうが高級料理に位置づけられています。
イタリアでは海に面した地域でないと新鮮な魚介が手に入らないからというのが、その理由です。
最後のお皿はドルチェとエスプレッソなどのお茶でお口直しということになりますが、本場のドルチェは日本人には意外にヘビーで甘くてこってりしたケーキにチーズや果物などの盛り合わせが提供されます。
もっとも、日本の高級イタリアンでは日本人の口に合った洗練さえたドルチェプレートが出てくるので、その点は安心です。

人気のイタリアンレストランで働こう

お店のタイプを選ぼう

イタリアンのお店ではランチやディナーをはじめ、ティータイムの営業をしていたり、年中無休24時間営業のファミレスタイプのお店もあり、随時アルバイトを募集していたり、シェフ見習いなどを募集しているお店も少なくありません。
イタリアンで働きたい際には、どんなタイプのお店で、どんな仕事をしたいのかをまず検討しましょう。
たとえば、初めてのアルバイトや気軽に働きたい方、学校の授業や家庭と両立させながらシフトを選んで働きたいといった方なら、まずはファミレス系のイタリアンレストランやピザ専門店などがおすすめです。
一方、社会人のマナーなども覚えながら、ワンランク上のお店で経験を積みたいという学生さんや、将来、自分のお店を持つためにノウハウを学びたい、シェフとして修業したいといった方なら高級イタリアンや腕利きのシェフがいるお店を探してみましょう。

ホールのお仕事

イタリアンでは主にホールのお仕事と厨房でのお仕事に分かれます。
人とのコミュニケーションが好きな方や、フットワーク軽く働くのに自信があるといった方ならホールのお仕事が合っているかもしれません。
お客様を席までご案内し、オーダーをとり、料理やドリンクを運ぶといったお仕事になり、ランチ時やディナータイムは特に忙しくなります。
オーダーを間違わずに受けて厨房に伝えること、料理をこぼしたりしないようオーダー通りのテーブルに届けることが、最初にマスターしたい基本ワークになります。
イタリアンの料理にはパスタのように1皿でもお皿のサイズも大きく、結構な重量があるものや、ピザのように熱々のものもあるので、気を付けて運ぶ必要があるものも少なくありません。
慣れないうちは焦らず、無理せずに持てる量だけ運ぶほうが確実です。
慣れてきたら、先輩スタッフのように少しずつ、持てるお皿の枚数などを増やしていけばいいのです。

厨房のお仕事

イタリアンのお店に興味があるけれど、人前に出ると緊張してしまうという方や、お皿を何枚も持つ自信がないといった方は厨房での調理補助や洗い場のお仕事がいいかもしれません。
シェフのサポートをする仕事やオーダーに合わせてお皿などを並べたり、食べ終えたお皿やグラス、カトラリーを手洗いする、食洗機に入れるといったお仕事がメインです。
イタリアンのシェフを目指している方なら、見習いとして修業させてくれるお店を見つけましょう。
もちろん、既に調理師免許を持っていたり、調理の専門学校を卒業して一人前になるために修行したい方が修行できる環境を整えているお店もあります。

イタリアンの歴史とマナー

イタリアンはフランス料理の原型

南北に細長く伸び、海に囲まれたイタリアは、古くから食事を大切にする民族だったと言われています。
世界三大料理として有名なのはフランス料理ですが、実はその原型になっているのは、フィレンツェの名門貴族によってフランスに持ち込まれたイタリアの調理法や食器類でした。
洗練されたテーブルマナーもこの時にフランスへ伝わったとされています。
また、現在最もよく使われている4本爪のフォークは、パスタが食べやすいように考案されたと言われているほどで、食事におけるイタリア人のこだわりの強さが垣間見えるようです。

郷土色が強いイタリア料理

日本でイタリアンと言えば、パスタやピザを連想する場合がほとんどですが、実は非常に郷土色が強いのが特徴で、北部、中部、南部とでそれぞれ個性的なスタイルの料理が作られています。
酪農が盛んな北部では生クリームやバター、チーズなどを多用した料理が多く、ホワイトソースとミートソースを重ねるラザニアは北部で生まれた料理のひとつです。
イタリア料理の定番と言えばトマトやオリーブオイルをたっぷり使ったメニューですが、それらの多くは南部から発祥しています。
本場のトマトソースを食べたいならば、南イタリアで味わうのが正解でしょう。
そして、ローマやフィレンツェを抱え、イタリア中の文化が結集する中部地方の料理は、北部と南部の料理が合わさり、さらに都会的な進化を遂げています。
大きなTボーンステーキや、ウサギ、イノシシなどを使った素朴で野趣に富んだメニューも好まれ、パスタもコシのあるタイプが多いようです。
日本でも人気の高いボロネーゼも、イタリア中部に位置するボローニャ地方から生まれました。

コースで頂く場合は

イタリアンはカジュアルなイメージですが、コースで頂く場合もあります。
まず前菜を意味するアンティパストとして、燻製やカルパッチョなどが供され、次にプリモ・ピアットと呼ばれる一皿目が出てきます。
一皿目と数えられますが、サラダやスープ、パスタなど数種類の料理が出てくる場合もあり、ここでお腹をいっぱいにしてはいけません。
メインはセコンド・ピアットと呼ばれる肉や魚を使った料理です。
肉と魚のどちらか、あるいは両方が出てくる場合もあります。
最後のお楽しみはドルチェ、デザートです。
旬の果物やティラミス、パンナコッタ、ジェラートなどが出てくるでしょう。
果物の場合は、自分でテーブルナイフなどを用いて皮を剥いて頂くのがイタリア流です。
難しく考える必要はありませんが、最低限のマナーは知った上で、落ち着いて美味しく頂きましょう。

白ワインは渋みなどがなく、飲みやすいのが特徴です

芳醇で優しい香りが特徴です

イタリアンのレストランや、居酒屋などでは洋酒は根強い人気がありますが、赤ワインの特有の渋みが苦手な人は白ワインがお勧めです。
白ワインに使用している葡萄は、フランスやイタリア、日本でも栽培されており、豊富な種類が揃っています。
白ワインはじっくりと熟成、発酵させてあるため、芳醇で優しい香りが特徴です。
赤ワインのような渋みなどはほとんどなく、フルーティーで優しい甘味のある商品はお酒の苦手な人にも人気があります。
イタリアンのレストランでは、メインディッシュに魚などの海鮮を使ったメニューが多いですが、白ワインは淡泊な味わいの料理と相性が良いです。
赤ワインは肉料理を美味しくしてくれますが、白ワインは魚を美味しく食べたい人にお勧めです。
地元で人気の居酒屋やイタリアンのお店では、人気の銘柄のワインを取り扱っているので、安心して利用できます。

渋みやくせなどが少ないのが特徴です

白ワインは渋みやくせなどが少なく、暑い時期には冷やして飲むと美味しいです。
寒い時期は常温で飲むのが一般的ですが、スパークリングタイプの商品は冷やして飲むのがお勧めです。
高級イタリアンのお店では、じっくりと熟成、発酵させた辛口の商品も豊富に取り扱っています。
蓋を開けると優しい香りが広がるので、ゆっくりと香りを楽しんでからゆっくりと味わって下さい。
高級感のあるグラスを使用しているお店が多いので、食事と一緒に味わうと料理の美味しさを引き立たせる効果があります。
アルコール度数が高めの商品もあるので、お酒の弱い人はゆっくりとしたペースで味わうと良いでしょう。
爽やかな口当たりが特徴で、後味の良い商品が豊富に揃っています。
専門的な知識を持っているワインソムリエが在籍をしているので、料理に合うお酒をアドバイスしてもらって下さい。

インターネット通販のお店で購入しましょう

現代は仕事から帰宅した時は、自宅で晩酌をするのが楽しみな人が多いです。
白ワインなどの洋酒はチーズや生ハムとも相性が良いので、自宅に常備しておくと良いでしょう。
インターネット通販のお店では、フランスやイタリア、スペイン、ドイツ、日本などが原産の白ワインを豊富に取り扱っています。
日本でも甲州地方などでは、良質なぶどうを生産しているので、日本製の白ワインも定着した人気があります。
じっくりと熟成、発酵させた商品は、お値段がやや高めですが、熟成、発酵期間の短い商品は、比較的リーズナブルな価格で販売されています。
口コミで人気の高い専門店では、送料も安いので安心して買い物ができます。

高級イタリアンでコース料理を楽しむ際のマナー

お店の入り方や席の座り方から優雅に

イタリアンというとパスタ専門店やピザ店などカジュアルなお店がイメージされますが、最近では都心部を中心に海外一流ブランド店が手掛ける高級イタリアンレストランなども増えています。
高級イタリアンでディナーに招待されたり、デートなどに奮発して予約をしたといった際に恥ずかしくないマナーを覚えておきましょう。
女性の方や目上の方と一緒にお店に入る際には、男性や部下や年下の方がエスコートするのが礼儀です。
日本の伝統だと、どうしても男性優先となりがちですが、女性が一緒の時は年齢や立場に関わらず、たとえ部下であても女性に先に入店してもらうのがマナーです。
特にデートの時にはご自分が予約したお店で、女性が初めてのお店であっても、女性を先に通し、男性は後からついていきましょう。
テーブルに案内されても勝手に座らず、まずは女性や目上の方がウエイターにイスを引いてもらって着席するのを待ち、続いてご自身のイスをウエイターに引いてもらい座るようにしましょう。
自分でイスを引いて腰掛けるのはNGで、スマートではありません。
イスとテーブルの間は握り拳2つ分くらい空けて、背筋を伸ばして深めに腰掛けると優雅です。

カトラリーの使い方のマナー

予め並べられたカトラリーは料理が運ばれてくるのに合わせ、外側から内側に順に使っていけば問題ありません。
万が一間違えてしまってもウェイターが新しいものをさりげなく持ってきてくれますので、恥ずかがってあまりに落ち込む必要はありません。
カトラリーは利き手を問わず、ナイフは右、フォークは左に持ち、肘から先を使い、キコキコと金属音や食器と触れる音を立てずに静かに頂くのがマナーです。
もし、左利きの方で利き手を使わないと食べるのが難しい方は、カトラリーを並べる際にウエイターに依頼して左右逆に置いてもらうのがスマートです。
食事の途中ならナイフの刃は内向きに、フォークの先を下向きにする形でハの字に置きましょう。
コース料理の場合は1皿ずつ食べ終わったタイミングで皿を下げて、新しい料理が運ばれてくるので、1皿食べ終えたら、お皿の上にナイフとフォークを柄が斜め下に来るように揃えて置いて、ウエイターに合図を送ります。

気を付けたいマナー

たくさん並べられたカトラリーや、パンを食べたり、ワインを飲もうとして、うっかりナイフやフォークを床に落としてしまった場合、あなたならどうしますか。
急いでご自身で拾ってしまうケースが多いものですが、これはNGです。
同じテーブルの方に失礼を詫びたうえで、ウエイターをアイコンタクトで呼び、新しいものを用意してもらいましょう。
落としたカトラリーもウエイターがフォローしてくれます。
ウエイターを呼ぶ際は、すみませんと大声で呼んだり、手を挙げるのもNGです。

定番の人気イタリアンメニューを楽しもう

日本でも根付いた人気メニュー

日本でイタリアンといえばピザやパスタがメジャーですが、よくあるパスタ店やピザ店で食べるものと、本格的なイタリアンレストランや本場で修行したシェフなどが作るピザやパスタは少し違います。
たとえば、最近では日本でもメジャーとなっているピッツァ・マルゲリータは日本でよく見かける黄色いチーズではなく、白っぽいチーズが特徴です。
これは牛の乳ではなく、水牛の乳から作られるモッツァレッラチーズが使われているためで、トッピングも日本でメジャーなピザのようにサラミやベーコン、ピーマンに玉ねぎとたっぷり乗せるのではなく、シンプルにトマトとバジルだけ、本場ではこれにオリーブオイルを回しかけて頂きます。
本格的なレストランやピザ専門店に行ったら、ぜひ食べてほしいおすすめピザです。

本場を感じるパスタを食べよう

パスタといえば、ミートソースなどが有名ですが、より本格的なイタリアンをいただくなら、ボローニャ料理の代表メニューであるタリアテッレ・アル・ラグーがおすすめです。
卵をつなぎにした平たい形が特徴のタリアテッレというパスタを用い、牛肉にパンチェッタチーズや玉ねぎ、トマトなどを使ったラグーというミートソースを絡めた伝統的なパスタです。
ラザーニェもイタリアで親しまれている板状のパスタで、日本ではラザニアとして、こってり系が好きな方にファンが多いメニューです。
ラザニアとベシャメルソースにミートソースにチーズを何層にも重ねたうえで、バターを散らしてオーブンでこんがりと焼いたもので、ナポリ地方の代表メニューとなっています。

高島平でイタリアンならラ クッタリーナ!

イタリアの名産品が味わえるメニュー

イタリアンといえばオリーブオイルをたっぷり使うイメージがあり、パスタやピザ、サラダなどにもふんだんに回しかけて食べるのが本場流です。
オリーブオイルを使った揚げ焼きメニューも、おすすめメニューの1つで、例えば、日本でもイタリアンバルでのおつまみや、デパ地下のデリ惣菜として人気なのがライスコロッケです。
シチリア地方の名物料理で、正式にはライスコロッケ・アランチーニと呼び、湯炊きした米に溶き卵とすりおろしたパルミジャーノチーズやペコリーノチーズ、トマトピューレを混ぜ合わせ、塩、胡椒で調味したうえで、パン粉をまぶして揚げた料理です。
ご飯を使っているので日本人にも馴染みやすく、ワインやビールにも合います。
お洒落なイタリアンレストランやデリで見かける、ペペローニ・インボッティーティもおすすめです。
ナポリの代表的な食材であるパプリカにナスやオリーブ、ケッパー、アンチョビなどの詰め物をしてグリルでじっくり焼いたヘルシーなお惣菜です。

様々なシーンやカップルにおすすめのイタリアン

学生さんのデートや気軽なデートなら

チーズやパスタは多くの女性が好きな食材やメニューなので、デートでの食事に迷った時にはイタリアンにすれば、ほぼ間違いはありません。
男性にとっても、イタリアンのレストランにはカジュアルなお店から高級店までタイプも様々なお店があるので、予算やシーン、彼女との仲の深まり具合などに合わせて選ぶことができます。
学生さんのデートや、これから交際の申し込みをしようかと女性との仲を縮めたい目的なら、石窯ピザのお店やパスタ専門店などカジュアルなスタイルのお店もおすすめです。
お財布にも優しく、女性の側も気兼ねなく楽しめ、店内の雰囲気も賑わいがあってリラックスできるので、会話も弾むことが期待できます。

基山のイタリアン酒場 PEACE(ピース)がおすすめ

ちょっとお洒落なデートなら

社会人のデートや初めてで少し頑張りたい場合、お洒落な雰囲気でランチやディナーを楽しみたいなら、イタリアンのプチコースなどが楽しめるお店がおすすめです。
パスタなどの一品料理のほかに、パスタセットやパスタコース、メインディッシュなども入ったランチコースやディナーコースなどが用意されたお店をセレクトしましょう。
パスタをメインにしたコースの内容としては、ちょっとした前菜の盛り合わせとスープやサラダに、日替わりや選べるパスタが入り、食後のスイーツとコーヒーがセットされたプランです。
メインディッシュが入るパターンは、上記の内容に魚料理または肉料理が選べるといったスタイルで、より高級感や満足感が味わえます。

記念日や特別な日のデートなら

彼女の誕生日やお付き合い記念日、クリスマスのディナーや、プロポーズを決めたいといった特別な日のデートにイタリアンを選ぶなら、高級イタリアンレストランで本格的なコースをオーダーしましょう。
前菜に続いて魚料理または肉料理が登場し、スパゲティやニョッキなどのパスタ料理、スープの後、さらにメインとなる肉料理などが出て、アイスクリームやケーキなどのドルチェとエスプレッソなどが供されます。
本格的なコースといってもお店によって料理の数も異なり、6品から9品程度の範囲で料理数が選べる複数のコースプランが用意されているところもあります。
好みの料理があるかや予算と相談しつつ、食べられる量とも相談しながらベストなチョイスをしましょう。
イタリアンのフルコースのお伴には、イタリアンワインがベストパートナーです。
ワインに詳しくない方も、お酒の強さや甘い、すっきりといった好みのテイストを伝えれば、専属のソムリエがセレクトしてくれますから、気軽にオーダーしてみましょう。

日本人がイメージするイタリアンとは少し異なるイタリア北部の料理

地域の特徴と郷土料理の関係性

イタリアはよく長靴の形をしているなどと言われ、日本と同様に海に囲まれた南北に細長い形をしています。
日本で北海道と沖縄では獲れる食材も食文化も異なるように、イタリアでも海に面して温暖な気候の南部と山間部にありフランスと接する北部では獲れる食材や食文化も異なっています。
イタリア南部はオリーブやオレンジなどの果実類の栽培が盛んで、海に面して魚介類を使った郷土料理が多いのに対して、イタリア北部では小麦や米の栽培、酪農などが盛んでオリーブオイルよりバターを使った料理が多く、隣り合うフランスの食文化や調理法などの影響も受けているのが特徴的です。

フランスに接するお土地柄

イタリア北部の料理は日本人がイメージする、パスタやピザなどのイタリア料理のイメージとは異なり、むしろ隣接するフランスの料理に近いかもしれません。
とはいえ、イタリアの中では南部のナポリ風に対する、北部のミラノ風料理として、ミラノを中心とする郷土料理が親しまれています。
アルプス山麓に面するお土地柄から、酪農が盛んでチーズはもちろんですが、バターがよく使われます。
イタリアンというとオリーブオイルをたっぷりと使うイメージですが、オリーブオイルよりはバターが好まれるお土地柄です。
小麦が獲れるのでパスタ料理も食されますが、細いスパゲティよりは、ラザニアのように平たいパスタやアニョロッティなどの詰めものをしたパスタが好まれています。
また、ポー川の流域は欧州でも随一といわれる水田が広がる米の産地でもあります。
そのため、リゾットなどのお米を使った料理も伝統的な北部料理として根付いています。

ミラノ料理のお店へGO

日本でイタリア北部の料理を味わいたいなら、ミラノ風レストランとか、ミラノ料理専門店といったお店をチョイスしましょう。
ミラノ料理の代表格でもある料理を幾つかご紹介しておきます。
仔牛の骨付きすね肉を煮込んだオッソブーコと、バターとサフラン、オニオンで味をつけた黄色い見た目のリゾットミラネーゼは、セットで供されることも多い定番メニューです。
また、日本ではミラノ風カツレツとして知られるコトレットアラミラネーゼは仔牛の肉に細かく砕いたパン粉をまぶし、バターとオリーブオイルで揚げ焼きした料理で、日本のトンカツのようにソースではなく、レモンを搾って、軽く塩、胡椒でいただきます。
トリッパは牛の胃袋をひよこ豆や野菜などと一緒にトマトソースで煮込んだもので、ホルモン好きな方におすすめのお酒にも合うメニューです。

赤ワインの特徴と魅力を知っておきたい

肉料理や甘味の強い料理と相性が良いです

居酒屋やイタリアンのレストラン、バーなどでは、料理と一緒にお酒を嗜んでいる人が多いですが、洋酒の中でも赤ワインは定着した人気があります。
フランス産やドイツ産、スペイン産などの豊富な銘柄や種類があるため、お酒が好きな人は好みの味の商品を見つけやすいです。
赤ワインは皮ごと潰して、じっくりと熟成、発酵させてあるため、白ワインに比べると独特の渋みがあるのが特徴です。
魚料理などの淡泊なメニューと味わうと、渋みが強調されてしまいますが、肉料理や甘味の強い料理と非常に相性が良く、料理をより美味しくする効果があります。
赤ワインの中でも比較的熟成期間が短いタイプは、渋みが少なく、色も薄いのが特徴です。
比較的若い年代の人やお酒の弱い人は、熟成期間が短めの商品を選ぶと良いでしょう。

芳醇な香りで色が濃いのが特徴です

人気の産地の葡萄を使用した赤ワインは、長期間熟成、発酵をさせているため、芳醇な香りで色が濃いのが特徴です。
渋みもやや強いので、肉料理と一緒に注文すると良いでしょう。
高級イタリアンのお店では専門的な知識を持っている、ワインソムリエが在籍をしています。
料理を注文する前に、お勧めの赤ワインを聞いておくと良いでしょう。
大切な人の誕生日や記念日に、コース料理を予約する人が多いですが、料理と相性の良いお酒を注文することで、楽しい時間を過ごせます。
赤ワインは基本的には常温で飲むのが一般的なので、蓋を開けると優しい香りを楽しめます。
アルコール度数が高めの商品もあるので、ゆっくりと時間を掛けて味わって下さい。
地元で評価の高いお店では、豊富な在庫が揃っているため、好みにピッタリな赤ワインを提供してもらえます。

優れた抗酸化作用があります

赤ワインは特有の渋みがありますが、優れた抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富に含まれています。
フランスなどでは肉料理を味わっている人が多いですが、心臓病などの血管障害の病気が少ない傾向があります。
日常的に赤ワインを嗜んでいる人が多いため、心臓病が少ないとも言われています。
アルコール飲料なので飲みすぎは厳禁ですが、適量であれば健康維持に役立てられます。
アルコールは血流を良くする働きがあるので、適度に楽しんでいる人のほうが健康な人も多いです。
居酒屋やバーなどでも、豊富な種類の赤ワインを取り扱っているので、お店のスタッフにアドバイスを受けてみてはどうでしょうか。
和食のメニューとも相性が良いですし、男女を問わずお勧めのお酒のひとつです。

センター南でイタリアンを食べよう!

日本でも大人気のドルチェ

地方によって特色があるドルチェ

イタリアンでデザートのことをドルチェと言いますが、ドルチェには周辺の国々の影響が反映されていると言われています。
イタリアンは地方ごとに特色がありますが、ドルチェも同様に地方による違いがありますので、バラエティに富んだ楽しみがあります。
イタリア人は大人も子供も、おじいちゃんおばあちゃんもみんなドルチェが大好きだと言いますから、甘い物ならお任せです。
あの苦いエスプレッソも、実は小さなデミタスカップの底に溶け切れない砂糖が溜まるほど、甘くして飲むのも普通のことなのです。
甘いクロワッサンや甘いジャムたっぷりのラスクを朝食にしたり、ミルクたっぷりのカプチーノを楽しんだり、イタリア人は朝からシュガーチャージもバッチリです。
お菓子屋さんはパスティッチェリアといいますが、地元には人気店が必ずあり、日曜は家族揃って食べるケーキを買う人たちでいっぱいだそうです。

美味しいジェラートも

イタリアンで有名なドルチェにジェラートがあります。
ジェラートはフィレンツェ発祥と言われますが、今ではイタリア中にジェラテリア(ジェラート屋)がたくさんあります。
素材もたくさんあり、ピスタチオなどナッツを使ったジェラートも人気も抜群です。
フレッシュなフルーツを使ったジェラートは日本でもとても人気で、たくさん商品化されているのをご存知でしょう。
イタリアは南北で食文化が違うので、北イタリアでは生クリームやチーズを使ったドルチェがたくさんあり、南イタリアではフルーツをたくさん使ったドルチェがたくさんあります。
シチリアにはかき氷のグラニータというドルチェもあります。

北部と南部のドルチェ

北部のドルチェは濃厚な美味しさが特徴です。
日本でも大ブームになったマスカルポーネチーズを使ったティラミスは、まさに北部の代表的なドルチェです。
ヴェネト州で生まれたもので、今ではイタリア全国に広まっています。
エスプレッソクッキーを浸し、それとチーズクリームを重ねて作って行くのがスタンダードな作り方です。
季節のフルーツを入れてフルーツの酸味とチーズクリームを合わせたものも人気です。
パンナコッタも北イタリアの代表です。
生クリームをじっくり煮詰めて作る口当たりまろやかな味わいは、日本人も大好きなドルチェです。

一方、南部のドルチェはフルーツがふんだんで爽やかな氷菓も多いですが、実はお酒を使った大人のドルチェもたくさんあります。
ナポリ名物のババは、生地にラム酒を染み込ませた大人のお菓子です。
レモンチェッロをしみ込ませたり、フルーツをのせたものもあります。
シチリアの伝統菓子は、サクサクの生地を巻いて中にリコッタチーズを詰めたカンノーロというドルチェです。
どれも魅力的で永く愛されているものです。

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