日本でも大人気のドルチェ

地方によって特色があるドルチェ

イタリアンでデザートのことをドルチェと言いますが、ドルチェには周辺の国々の影響が反映されていると言われています。
イタリアンは地方ごとに特色がありますが、ドルチェも同様に地方による違いがありますので、バラエティに富んだ楽しみがあります。
イタリア人は大人も子供も、おじいちゃんおばあちゃんもみんなドルチェが大好きだと言いますから、甘い物ならお任せです。
あの苦いエスプレッソも、実は小さなデミタスカップの底に溶け切れない砂糖が溜まるほど、甘くして飲むのも普通のことなのです。
甘いクロワッサンや甘いジャムたっぷりのラスクを朝食にしたり、ミルクたっぷりのカプチーノを楽しんだり、イタリア人は朝からシュガーチャージもバッチリです。
お菓子屋さんはパスティッチェリアといいますが、地元には人気店が必ずあり、日曜は家族揃って食べるケーキを買う人たちでいっぱいだそうです。

美味しいジェラートも

イタリアンで有名なドルチェにジェラートがあります。
ジェラートはフィレンツェ発祥と言われますが、今ではイタリア中にジェラテリア(ジェラート屋)がたくさんあります。
素材もたくさんあり、ピスタチオなどナッツを使ったジェラートも人気も抜群です。
フレッシュなフルーツを使ったジェラートは日本でもとても人気で、たくさん商品化されているのをご存知でしょう。
イタリアは南北で食文化が違うので、北イタリアでは生クリームやチーズを使ったドルチェがたくさんあり、南イタリアではフルーツをたくさん使ったドルチェがたくさんあります。
シチリアにはかき氷のグラニータというドルチェもあります。

北部と南部のドルチェ

北部のドルチェは濃厚な美味しさが特徴です。
日本でも大ブームになったマスカルポーネチーズを使ったティラミスは、まさに北部の代表的なドルチェです。
ヴェネト州で生まれたもので、今ではイタリア全国に広まっています。
エスプレッソクッキーを浸し、それとチーズクリームを重ねて作って行くのがスタンダードな作り方です。
季節のフルーツを入れてフルーツの酸味とチーズクリームを合わせたものも人気です。
パンナコッタも北イタリアの代表です。
生クリームをじっくり煮詰めて作る口当たりまろやかな味わいは、日本人も大好きなドルチェです。

一方、南部のドルチェはフルーツがふんだんで爽やかな氷菓も多いですが、実はお酒を使った大人のドルチェもたくさんあります。
ナポリ名物のババは、生地にラム酒を染み込ませた大人のお菓子です。
レモンチェッロをしみ込ませたり、フルーツをのせたものもあります。
シチリアの伝統菓子は、サクサクの生地を巻いて中にリコッタチーズを詰めたカンノーロというドルチェです。
どれも魅力的で永く愛されているものです。

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